仕事終わり、いつもの居酒屋で同僚の日奈嬌と二人きりになった。普段はしっかり者の彼女だが、今日は少し様子が違う。グラスを重ねるごとに、頬を赤らめ、言葉数も増えていく。いつもはオフィスで見せることのない、無防備な笑顔が、私の心をざわつかせた。
「ねえ、ちょっと飲みすぎちゃったかな…」
日奈嬌は、甘えるような声でそう呟いた。その視線は、いつもより熱を帯びているように感じる。普段は隠されている、女性らしい魅力が、アルコールの力を借りて解き放たれているのだ。
ふと、彼女の肩に触れてみた。抵抗する様子もなく、むしろ身を委ねてくる。その瞬間、理性よりも本能が勝ってしまった。まるで禁断の果実を口にするかのように、彼女の唇に自分の唇を重ねた。
酔いに身を任せた彼女は、普段の殻を破り、大胆な姿を見せていく。その姿は、今まで知っていた日奈嬌とはまるで別人だった。しかし、そのギャップに、私はますます惹かれていく。翌日、彼女は昨夜のことを覚えているのだろうか。そして、私たちの関係は、どう変わっていくのだろうか。
この夜を境に、同僚としての日奈嬌を見る目は、明らかに変わってしまった。あの夜の記憶が、頭から離れない。もしかしたら、これは単なる一夜の過ちではないのかもしれない。そんな予感を抱きながら、今日もまた、彼女の隣で仕事をしている。
